AIBO SAKURA-1

ソノ１
　
ある休日の昼下がり．．．
　
「天気も良いし、桜も見頃だし、狛（こま）もお出かけする？」
「わーい、お出かけ！珍しいネ、でも酔客に囲まれたりなんかしたらヤだなぁ」
「ウン、だいじょーぶ。穴場だから」

　
「あれ？くぁんさん、いつものお出かけ用重装備はどうしたの？」
「うん、ダイジョーブ。歩いて３分位だから。
くぁんが昔使ってた１泊出張用鞄が　きっと君にちょうどいいよ」

「ほら、ぴったり。
外のポケットが大きいから、バッテリーもコマンダーもデジカメも余裕で入る」
「お洒落なボクによく似合う？」
「レトロなバッグとのミスマッチがイイょ」

「じゃ、行こっか」

　
「やっぱり穴場だ、
　誰もいない．．．」
「日曜なのにね」
「天気いぃのにね」
「こんなに綺麗なのに」

「でも、人いなくてよかったネ」